宿泊講座「揖斐川がつなぐ地域と世界」を開催しました!~その2
宿泊講座「揖斐川がつなぐ地域と世界」の2日目です!
最初は徳山民俗資料収蔵庫を見学しました。
揖斐川町役場の職員さんに説明をしていただきました。
ダムに沈んだ旧徳山村で実際に使われていた民具が
展示されていました。
同じ種類の民具がたくさん並んで展示されており、
それぞれには所有者の名前が書いてありました。
ダムに沈む前の徳山村と、つながったような気がしました。
↑徳山民俗資料収蔵庫の外観。ふじはし道の駅の敷地内にあります。
↑じっくり説明していただきました。展示物もたくさんあります。
その後、旧春日村へ。ここからは春日地区のルートを
コーディネートしていただいた森善照さんと
森の文化博物館の元館長である近藤宏さんに
同行してもらい、バスの中や博物館などで説明をしていただきました。
↑とちの木を見に行きました!
春日村の最後は日本のマチュピチュといわれる上ヶ流の茶畑を見学。
ちょうど雨も上がり言葉では言い表せない絶景が広がっていました。
吹いてくる風も心地よく、「ずっとここにいたい」
そのような気持ちになります。
↑絶景の茶畑!
茶畑や集落をまわりながら
お茶のこと、太鼓祭りのことのお話を聞きました。
日本のお茶と言えばそのほとんどが「やぶきた茶」ですが
ここ春日地区では、在来茶も同時に栽培しているそうです。
昔からお茶や林業で生計を立ててきた地域だそうですが、
ここも今まで見てきた地域と同様に、後を継ぐ人が少なく
茶畑から見た景色の中には、山の管理ができず
地滑りが起こった部分も見ることができました。
「これから日本のいたるところで起きる現象だよ」
その言葉が頭から離れませんでした。
この地域で太鼓まつりというお祭りがおこなわれるそうで
この地区の方がワシントンまで行って講演を行ったそうです。
このようなことでも世界とのつながりを感じます。
↑上ヶ流の集落をまわりながら説明を受けました。
最後は大垣市のまちづくりプラザで宿泊講座のまとめをしました。
「みてきた地域の10年後を考える」というテーマで
参加者、スタッフも加わって、2日間の振り返りを行いました。
最初に、見てきた地域の、良かったところ、好ましくないところを挙げ
それを基に「良い未来」「好ましくない未来」を考えました。
↑見てきた地区の10年後を発表しているようす。
「森林の荒廃」「後継者がいなくなる」などの
「好ましくない未来」では厳しい意見が上がった一方で、
「再生可能エネルギーを利用してエネルギー自給ができる社会」や
「良い伝統を継承していく社会」など「良い未来の意見」もたくさん出ました。
普段見られない場所を見ることができ
普段聞けないお話を聞くことができた2日間でした。
川の上流域(山間部)と、いま私たちが暮らしている場所の
つながりを、普段あまり感じることはありません。
今回の講座で森林や資源のお話を聞いて
密接につながっている、ということがわかりました。
そしてそれは国内の問題ではなく
海外にもつながりが広がっていることも感じました。
普段はあまり感じないこのつながりを
改めて認識するとても良い機会になったと思います。
今後も泉京・垂井ではこのような講座を開催していきたいと思います。
また、「自分たちでこんな講座をやってみたい!」など
考えていらっしゃる方がいましたら、企画のお手伝いもいたします!
みなさんも揖斐川や自分の住んでいる流域の上流を
まわってみてはいかがでしょうか。
新たな発見、さまざまなつながりを感じることができると思います。
2日目に訪れた場所のウェブサイトです。
◆大垣市まちづくり市民活動支援センター(通称まちづくりプラザ)◆
文章:河合
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