フォーラムのオプション・ツアー日記
前回の記事の続きになります。
二日目、8月30日は午前中に振り返りが行われ、
前日の内容についてのディスカッションがありました。
そして、午後からはオプション・ツアーです。
今回は、高島市新旭町(旧新旭町)針江地区にある
「川端(かばた)」と呼ばれる施設の見学会です。
川端とは、用水路の水を自宅の庭などに引き込み、
生活用水として利用する施設で、
現在での針江地区の住民はこの施設を利用しています。
水を上から下にかけて共同で利用するため、
住民相互の信頼関係や水を汚さない使い方などが
今でも徹底して行われている地域なのです。
↑看板からも地域住民の想いが伝わってきます。
昼食を、地元の食材のみをふんだんに使った川新で済ませ、
いよいよ針江地区へと入っていきます。
魚はもちろん野菜もお米も地元で獲れたものを使っています。
残念ながら、写真を撮りそびれてしまいましたが。
針江地区では、テレビ番組で特集された後から観光客が増加し、
屋敷内にまで侵入することが度々起こりました。
地区では、観光客の案内をするガイドを認定し、
観光客は彼らにツアー料を支払うことで個人宅の見学ができます。
こうすることによって地域住民と観光客とのトラブルもなくなり、
現在では年間1万人もの観光客がツアーに参加するそうです。
↑とても気さくで楽しいガイドさんでした。
地区内の至るところに湧き水を利用した水飲み場があり、
そして各家庭には水路を引き込んだ川端があり、
地域住民が水と共に暮らしていることが良く分かります。
この水が湧き出る様子は、西濃地方であれば大垣市や
垂井町の一部地域にも当てはまる場所が多くあり、
県は違えど共通点を多く見付けることができたツアーでした。
↑毎日のように使われているため、とても機能的で美しいです。
↑水質浄化などを兼ねて鯉が放されています。
針江地区は、多くの賞も受賞している地域で、
平成17年度美の里づくりコンクール、
日本百名水などに選ばれています。
それらの様子は、以下のサイトをご覧ください。
そんな水に恵まれた地域ですから、豆腐屋や佃煮屋だけでなく、
酒蔵ももちろんあります。
ツアー後は、地元の川島酒造で酒蔵見学を行いました。
社長さんのお話には、地元の水がいかに大切であるか、
そして米や水など「生き物」を相手にするのが酒づくりである、
というような素晴らしい内容がたくさんありました。
↑海外へ輸出しているお酒もあるという川島酒造。
水と共にこれまでもそしてこれからも暮らす針江地区に訪れて、
垂井町との共通点を多く見付けることができました。
観光客は訪れるが決して大規模な観光地化が行われていない
この針江地区を見渡してみると、
垂井町における観光の大きなヒントがたくさんあるように思えます。
針江地区の紹介は、以下をご覧ください。
また、今回のイベントを主催されたAMネットについては、
以下をご覧ください。
とても貴重な二日間になりました。
主催されたAMネットの皆さま、講師、分科会担当の皆さま、
そして針江地区のツアーガイドさんに改めてお礼申し上げます。
文章:榎本
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