第2回ゼロ・ウェイスト講演会
9月14日(月)にゴミゼロに関する講演会が
西濃総合庁舎にて開催されました。
第1回目にあたる前回は、徳島県上勝町から、
そして第2回目の今回は、福岡県大木町から
関係者にお越しいただき、お話を伺いました。
↑大木町からは、行政職員さんにお越し頂きました。
福岡県大木町は、上勝町に続いて全国で2番目に
ゼロ・ウェイスト宣言を行った自治体になります。
筑後平野の中央部に位置する人口約15,000人の町で、
久留米市や福岡市にも比較的近い地域です。
大木町でも全国の状況と同じく、ごみ処理が限界に達し、
大幅なごみ行政の方向転換が求められました。
そこで、大木町では資源循環のまちづくりを推進し、
ゴミを出さない「ゼロ・ウェイスト」を行うなかで
バイオマスの利活用や再生可能エネルギーの普及などを
町全体の仕組みを作りながら実現してきました。
詳しい説明は、関連するホームページに譲りますが、
分別した生ゴミのほか、し尿や浄化槽汚泥などを集め
バイオガスプラントにてこれらを発酵、液肥を取り出し、
農産物の栽培に利用するといった循環の仕組みを
作り上げていることが大木町の特長と言えます。
地域住民の協力体制も確立されつつあり、
多くの方が生ゴミの分別に積極的であるという
アンケートの集計結果なども見せていただきました。
実際に、これらの取り組みを始めてからというもの、
燃やすごみが44%削減されたそうです。
ゴミ処理コストもこれによって大幅に削減されています。
講演会の後には、西濃地域の行政職員、
NPO法人等の住民団体関係者での意見交換会が行われ、
ここでも大木町の職員さんに色々とご質問させて頂きました。
講演会の中でははっきりと顔が見えなかった地域住民ですが、
一体どのようにゴミ減量への意識が醸成されたのか、
大木町の地域性や歴史性などとの関係はあるのか、
ゴミ行政以外の住民参画はどのような状況なのか、
などがはっきりしないために実情がよく分からず、
うまく行政主導が機能したようにしか見えなかったのが残念でした。
行政側の考え方だけではなく、住民側の思いも聞くことができれば、
ゴミ減量に向けてより効果的な取り組みができるのでは、
と強く感じました。
とは言え、大木町のようにゴミ行政を町全体の視点で考え、
取り組みとしてしっかりとした制度を作っていくことは、
これからの地方自治を考える上でも重要な考え方であり、
垂井町においても実現していきたいと思うのです。
当NPO法人でのゴミ行政に関する委託業務を通して、
垂井町でのゴミ行政のあり方や将来像について
多くの提言を行っていくことができればと考えております。
大木町については、以下のサイトをご覧ください。
文章:榎本
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